<メロンはトマトより安い >
リマに着いて2日目、まだ右も左もわからなかったとき、さしあたって食べるものだけは確保しないといけないと思い、歩いて10分ほどのスーパーへ行きました。
とりあえずパンとスープの素を買ってから、くだもののコーナーを見て歩きました。
日本でおなじみのものもあれば、見たこともないくだものもあってとにかく「豊富だな」というのが第一印象でした。
メロンが目にとまったので値段を見ると1キロ2.8ソルとあります。
まだソルの値段が日本円ですぐに浮かんできませんでしたが、1ソル=
だいたい30円をあてはめて計算。
「えっ、1キロ84円!」
物価は安い、(特に野菜、くだものなどは)と聞いてきましたがそれにしても…。
つい好奇心が起きてまわりのものの値段を見てしまいました。日本円にすると、
パパイヤ 23.7円 ミカン 29円 すいか 24円(いずれもkg)・・・・。
といった調子で確かに桁外れに安いです。
ついでにとなりの野菜コーナーもみておくと
玉ねぎ 50円 じゃがいも 25円 にんじん 26円 ・・・・。
なるほど、なるほど。
ときどき高い(まわりが安いのでついそう思ってしまいましたが)ものもあります。
トマト 97円
「?」。
するとトマトはメロンより高い!
それからはスーパーの買い物のついでにまわりの値段をメモして
歩きました。
気をつけて見ていると、魚は日ごとに値段が変わり、毎日1〜2割
上下します。
野菜・くだものは一日単位ではそんなに変化はないですが、季節単位では大きく変わります。
たとえばメロンですが、9月はじめの84円から現在は“旬”の季節となり45円まで下がり、そのうえこちらのスーパーでもときどきある“安売り( Oferta )”になると29.7円というときもあります。
メロンがキロ30円を割るとは!
もちろんトマトのほうも“旬”で下がりつづけ、いまではメロンと並ぶくらいまでになりました。
日によっては「トマトのほうがメロンより安い」こともあります。
以下は最近の値段のリストです。
いずれも1キロあたりの日本円での値段です。
<野菜>
玉ねぎ 48 とうもろこし 23 じゃがいも 26
にんじん 21 トマト 97 赤ピーマン 20
黒とうもろこし 38 白菜 31(大きいもの1/2)
黒とうもろこしというのは、チチャとよばれるペルー特有のジュースを造るためのとうもろこしです。セビチェリア(ペルーの代表的な料理セビチェを中心にした比較的庶民的な小規模レストラン)などではたいていのメニューについてきます。黒と書きましたが実際は濃い紫色でチチャもグレープジュースのさらに濃い色を想像していただいたらいいかと思います。
さっぱりした甘さで飲みやすくヘルシーです。
<くだもの>
パパイヤ 54 みかん 19(高いもの97.5までいろいろ)
メロン 45 すいか 24
バナナ(1本) 6.6 いちご 54(一盛り:日本より多め)
りんご(小) 39〜115 (日本の普通のりんごの半分以下)
りんご(大) 187 (日本のりんごくらい)
<さかな>
ヒラメ 561〜690 鯛 255〜345
たこ 264〜390 いか 123前後
えび 975〜1068 川えび 2250
サーモン 1279
いわしモドキ 117〜160(Pejerrey)
めばるモドキ 429
<肉>
牛肉 297〜1080 豚肉 307〜643
鶏肉 298〜 426 鳥キモ 178
スナズリ 298 モモ(骨付き) 187〜208
<肉製品>
ハム 435〜669 ソーセージ 299〜660
<乳製品>
牛乳(1リットル) 75 チーズ 465〜681
<卵>
18個入り袋 105
<酒類>
ビール(小ビン) 75〜81 大ビン 102〜117
ワイン(ドル建てが主)3.50j-22.40j
ウィスキー(ドル建てが主)
ジョニ黒 31.30j ジョニ赤 16.95j
ピスコ 444円
ピスコというのはペルー特産45度前後の強い蒸留酒。ぶどうから造るのでブランディーと同種ですが色は透明。最近“ピスコサワー”は日本でも飲まれています。
<パン>
10数種類のさまざまなパンが種類ごとに仕切られて置いてあり、客が好きなように袋に詰めて量り売りで買います。
キログラム単位で値段は2ランクあり 144円 と 171円。
買う人は少ないですが他に食パンタイプもあり1山 81〜174円
<食品以外>
クリーニング Yシャツ 150円
男性散髪 450円
<家賃>
今の私のApartamento の家賃は月300ドル+管理費約50ソーレス。
管理費は24時間出入り口を2〜3人で管理する警備員の費用などです。
この他に3ヶ月ごとに115ソーレスが必要で、これは(おそらく)固定資産税にあたるものだと思いますが、日本と異なりこちらではそれも借主の負担というのが慣わしのようです。
広さは約70uくらいで、4部屋+DKです。
もちろん地区・築年数によって異なりますが、新聞の貸家広告で見ると、このサン・イシドロ地区としては、そして家具付き(契約方式に家具付とsin muebles 家具なしがあり、Apartamento の場合、ほとんど家具付きのようです)としてはかなり安い方だと思われます。
一応ここサン・イシドロは安全な住宅地域とされています。
いわゆる「1戸建て」になるともちろんこの何倍もします。
少しでも安い方を希望している私としては、日本の「ワンルームマンション」のようなものを考えていたのですが、いまのところ大変少ないようです。
<マルチャンラーメンもあります>
以上のようにおしなべて大変安いですが、例えばウィスキーのように輸入品となると一挙に高くなります。
その例をいくつか挙げます。(1ソーレス30円で換算)
□ インスタントコーヒー・ネスカフェ(225g) 1350円
□ バターピーナツ缶(312g〜小さい) 388円
□ポテトチップス・プリングルス(ヒゲのおじさんのマークのやつ)261円
□ ティッシュペーパー・日本製 (1箱) 195円
面白いのは同じ日本製品でもアメリカの子会社で生産しペルーに輸入したもの、例えばインスタントラーメンなどは高くないです。
“Nisshin”ラーメンと並んでなぜか“Maruchan”ラーメンが置いてあり、いずれもアメリカの現地子会社の製造ですが、1.20ソーレスです。
同じようにキッコーマン醤油もシンガポールの子会社製造のもので値段は記憶していませんがさほど高くなかったと思います。
肉類をめったに買わない「魚・野菜派」のわたしとしてはどうしても肉類の細かい分類が苦手で大雑把ですし、またどうしてもよく買う物に値段調べも偏ってしまいます。
もし、何か興味のある商品の値段がありましたらメールください。
せっせとスーパーに通ってお調べします。